2015年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
フォト
無料ブログはココログ

« ガイド鏡筒検証其の弐 GT-40 VS FC-50 | トップページ | 久々にMacも使うことになりました »

2013年2月 1日 (金)

645レデューサーQE0.72× 実戦形式で星像検査

01

 タカハシFSQ-106用の645レデューサー、QE0.72×の星像チェックを行いました。撮影対象はオリオン座のM42で、南北縦構図で撮影しています。星雲をセンターへ持ってきて、中央で慎重にピントを合わせました。この状態で、四隅の星像をチェックしようというわけです。撮影条件は庭先ですからあまりよい空ではありません。作品としてはまったく成り立たないものですが、星像チェック、オートガイドチェックには支障ないと思います。
 撮影データは次の通りです。

■撮影データ
・鏡筒…タカハシFSQ-106ED(レデューサーQE0.72使用、F.L=380mm、F3.6)
・赤道儀…タカハシEM-200(AGS-1s改造)
・オートガイド…SBIG ST-iで自動ガイド(CCDOpsで制御)
・カメラ…CanonEOSKissX2(ISO400、太陽光、JPEG、露出3分)

 この撮影条件で、中央から四隅にかけての星像を検査します。


(1)中央部
02

 中央部の星像です。ここから先に貼り付けた画像は、200%表示をしながら500ピクセル四方を切り取り、1000ピクセルサイズにリサイズしたものを乗せています。ほぼ真円の状態をキープできているのではないかと思います。オートガイダーST-iとガイド鏡のタカハシGT-40は、ガイドを十分にこなしていることが確かめられました。中央部のほかの領域を見ると、微光星は5ピクセルの十字型に収束しかけているものもかなり見受けられました。


(2)左上
03

 続いて画面左上です。中央部とほとんど変わらず、星像はシャープで真円状態を保っていることが分かります。このレデューサー、期待通りシャープな星像が期待できますね。


(3)左下
04

 左下の星像も十分にシャープです。


(4)右上
05

 右上の星像はいただけません。明らかに線状に流れてしまっています。最初この画面を見てしまうと「このレデューサーは欠陥品なのか」と思ってしまいますが、おそらくそうではないでしょう。カメラマウントは調整式のものではありませんから、おそらくカメラマウント接地面のスケアリングに傾きがあって、このように星像が乱れるのではないかと思います。きっとそうだよね…そうでなきゃ高価なレデューサー買ったのに浮かばれませんからね。


(5)右下
06

 右下の星像も若干流れがあるようです。右上のものほどひどくはありませんが、やはり若干スケアリングに狂いがあるために、星像が乱れているのでしょう。


 今回の星像検査で検証できたのは次のとおりです。

・ST-iとGT-40の組み合わせによるガイドシステムは十分に実戦投入できる。
・QE0.72の中心像はデジカメのピクセルに収束するだけのシャープさは得られる。
・QE0.72とEOSKissX2の現状組み合わせだと、中央部に匹敵するほど左側の星像はシャープに結像する。
・QE0.72とEOSKissX2の現状組み合わせだと、南北横構図で右側、特に右上に星像の乱れが見られる。
・上記の乱れはおそらくスケアリングの不良によるものではないか。レデューサー不良であれば反対側にも乱れがあってもよいはず。


 シャープな光学系になればなるほど、こうしたほかの部分のあらが目立ってくるのでしょう。FLIはもうしばらくして届くはずですが、その接続方法も単純なテーパーだけではいけないかもしれません。やはり何らかのスケアリング調整がしっかりできる接続方法が必要でしょう。
 カメラだけでなく、フィルターホイールなど周辺機器のスケアリングもしっかり出さなければ、このレデューサーのもつ真の星像に迫ることはできないかもしれません。こいつはなかなかやっかいなじゃじゃ馬かもしれません。






« ガイド鏡筒検証其の弐 GT-40 VS FC-50 | トップページ | 久々にMacも使うことになりました »

撮影機材」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
早速のテストお疲れ様です。
私も同じような事をしてました。
やっぱ645RDにフルサイズはじゃじゃ馬ですよね(笑)
かなり追い込まないと4隅きっちりまん丸は難しいでしょうね。

早くカメラが来て試写したいですね!

sloさんこんばんは。ご丁寧にコメントをいただきましてどうもありがとうございます。

やはり気になるものですよね、645レデューサーのスケアリングは。フルサイズのML16000ならば、もっとスケアリング不良の有無、そして傾きの方向や程度が分かりやすくて、かえって調整の方向性が見えてくるのではないかと思います。

今回レポした環境は、全くスケアリング調整を検査していないデジカメと、調整機能がないカメラマウントの組み合わせによるものでした。ですからもしかしたら星像の乱れがあって当然な組み合わせだったのかもしれませんね。

今回の検査はレデューサー自体がどうかという検証には至りませんでした。これからML16000、CFW、調整マウントが届いてからは、さらに追い詰めていきたいなと思っています。この組み合わせで先輩のsloさんからも、いろいろご教示いただけたら大変嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

それにしてもFLI、まだまだしばらく日にちがかかるみたいです。早く確かめてみたいなとウズウズしています。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1785647/49110382

この記事へのトラックバック一覧です: 645レデューサーQE0.72× 実戦形式で星像検査:

« ガイド鏡筒検証其の弐 GT-40 VS FC-50 | トップページ | 久々にMacも使うことになりました »