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2013年2月11日 (月)

タカハシ645レデューサーQE0.72× 取り付け方法の最善策は?

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 タカハシFSQ-106ED用の高性能レデューサー、645 QE0.72のことは以前もブログで紹介させていただきました。
 何度かデジカメを使って星像検査をしましたが、四隅のうちどこかに星像のひずみがみられました。対物レンズ自体の光軸はしっかりと出ているものだとするならば、疑われるのはやはりスケアリングの狂いではないでしょうか。ドローチューブからカメラCCD面までの間で、疑われるべき箇所を考えてみます。
1)レデューサーのスケアリング不良
2)CCA250用回転装置のスケアリング不良
3)カメラマウントのスケアリング不良
4)デジカメマウントのスケアリング不良
5)デジカメCCD面のスケアリング不良
このうち1)はないものであってほしいです。レデューサーのスケアリング不良となると、調整すべきすべが今のところ思い浮かばないからです。せっかく高価なレデューサーなのに調整不足があるとすれば、がっかりしてしまいます。今のところ、この点については「きっとないだろう」ということで、最後の最後まで疑わないことにしておきます。
 今すぐにできるだろうことは2)です。この回転装置は大型でがっちり、動きも滑らかなものですが、もしかしたらわずかな傾きがあるのかもしれません。もしそうなのであれば、レデューサーについてきたリングと交換することで対処できるかもしれません。

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 写真左がCCA250用回転装置、右が645RDアダプターです。後者のアダプターはねじ込み式で、これ以降に取り付けられる部分を回転させることはできません。回転装置はその点便利なものですが、可動部があるということはそれだけ何らかの傾きやがたが発生する恐れがあるものです。こうした不安要素を取り除くために、今回は645RDアダプターに交換してみることにしました。

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 まず始めにカメラマウントが取り付けられる2種アダプターを外します。このアダプターは回転装置にねじ込みで固定しているものです。レデューサーは中にすっぽりと収まっています。

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 次に第4レンズセルにねじ込んでいた645レデューサーを取り外します。本当にこのレデューサー、レンズが大きくて重いです。これを傷つけたり落としたりしないよう、いつも触るときには緊張します。大切に使わなければなりません。間違って落としてしまったものじゃ、多分1週間はがっくり肩を落としてしまって無気力状態になってしまうことでしょう。

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 次に645RDアダプターをドローチューブにねじ込み、その中に入れるように645レデューサーをねじ込みます。回転装置と交換しましたので、これでこれ以降に取り付ける部品は回転させることはできなくなりました。しかしそれと引き換えに、ねじ込みならではのがっしりした感じになることができました。可動部がありませんから、確実に接続できたことになるかと思います。

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 再び2種リング、カメラマウントを取り付けます。ここもねじ込みですので、いったん固定すれば可動部は理論上ないことになります。

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 最後はカメラマウントにデジカメを取り付けます。これで接続完了です。
 スケアリング不良の可能性としてあげた
3)カメラマウントのスケアリング不良
4)デジカメマウントのスケアリング不良
5)デジカメCCD面のスケアリング不良
 この3つについては、今後さらに検証をしていかなければと思います。ただ今つけているカメラはメーンのものではなく、あと数ヶ月で納品予定のFLI ML16000でこそ検証しなければならないと思っています。3)と4)はスケアリング調整ができるアダプターを使って、できる限り追い込んでいきたいと思います。5)はCCD面だけでなく、フィルターホイールCFWのマウント傾きも含めて、レーザーコリメーターを使って追い込んでいきたいと思います。
 FLI ML16000の納品は早くとも3月下旬、遅ければ4月に入ってしまう可能性があります。それまでデジカメで確かめていくことがよいのか悪いのか・・・。ここで確かめて完璧にしたとしても、カメラがかわってしまえば調整はやり直しになってしまいます。そう思うと、今できることはほかに違ったことがあるのかもしれません。

Microline
 早くFLIが来ればいいなと、ここ最近はいつもそう思っています。到着すればできる調整がたくさんあります。それがしたくてしたくて待ち遠しいです。

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コメント

松林さん、こんばんは。
NewカメラのFLI到着が待ち遠しい気持ち、よく分かります。
このカメラはやはり高価なので、今でも取り扱いには注意していますし
車の中に赤道儀やピラーや望遠鏡は放置しても、カメラだけは必ず
自宅に持ち帰るようにしています。機材として、特別扱いのシロモノなんですよね、カメラって。
同じように、補正レンズも慎重に扱っています。
特に松林さんが所有の645RDは非常に高級感があって大きいですね。
手と比べているので、その大きさが良く分かりますよ。
これは確かに、何か大切なケースか何かに乾燥剤と一緒に格納したいところですね。
このRDとML16000が、松林さんのシステムを特徴付ける大きな2品となりそうです。

スケアリング問題ですが、光学系がシャープであればあるほど、望遠鏡の組み立て精度
ってあてにならないもんだなぁ~っていうのが自分の経験則です。
ダイイチのSはらさんの基地で、よくイプシロンの純正パーツその他の平面精度を測定して
もらったのですが、数十ミクロン程度の高低差は結構当たり前のようにありますね。
通常の望遠鏡なら、この程度の平面誤差なら特に写りに影響しないのでしょう。
けど、松林さんがお持ちの645RD+FSQは、その辺りを敏感に感知するのでしょうね。
まさに平面測定器とでも言いましょうか。

なので、最終的にはスケアリング調整リングでその誤差を補う、というのが一番現実的
だと思いますよ。僕もそれで今まで助けられてきました。
スケアリング調整リングは、落下させやすいので、これも扱いに注意が必要です。
アスファルトに落としてしまうと、2枚板のそれこそ平面に疑いが出てしまい、精神衛生上
よろしくないですね(笑) なので、今までこれらは絶対に落下させないように細心の注意
を払って扱っています。

今のうちに、想定される問題点を洗い出すには、ちょうど良い期間ですよね。
僕もまさに、そんな感じです。
お互い少しずつでも着実に、頑張っていきましょう。
sloさんと一緒に、松林さんを応援していますよ!

色々悩まれてるようですね。
この時間が実に楽しいのですよね。

今回の不安定要素を順に取り除いて行く方針。
これは僕が実際感じた事を書きますが、あまりあてにしないでね(笑)

結果論からいうと、デジカメマウントはだめです。
むしろ、フルサイズ冷却CCDの方が4隅の結果は良いです。
デジカメは完全にロック出来ないどころか、少し動きますよね?

CCA250回転も怪しいように感じます。
今後どのように接続されていくのでしょうか?
それを教えて頂ければもう少し突っ込んだ話が出来そうですね。

しかしこの2種アダプターって内径小さくありませんか?
645RDの後玉をかなり絞ってる事になりますよね。
ここにデジカメを付ける前提の作りなので、どうしてもこんな内径になるのでしょうが、これじゃ光量不足になっちゃいます。
かといって後玉全部解放出来るほどの内径にすると、CFW1-5からホルダーがはみ出す事になるので、出来ませんがもう少し大きくても良いと思います。

僕の場合APSデジカメよりフルサイズCCDの方が4隅の追い込みは楽と感じてます。

あと話は変わりますが、645RDを外す時にG4レンズも一緒に外れる事ないですか?
私のは外れてきました。
このG4レンズが外れると、接眼部に手が入らないので、手で締めるには限界があり、きつく増し締め出来ないです。
先日タカハシに送ってネジロックを施して貰いました。
でその状態で光軸も合わせてもらいました。
645RDは一応補正レンズですが、ドローチューブと連動してないので、8群8枚の鏡筒と思うと、装着した状態で光軸とった方が良いかもしれません。

以上支離滅裂に書きましたが参考までにどうぞ。

よっちゃんさんこんばんは。コメントどうもありがとうございます。

 おっしゃる通り、冷却CCDカメラは高価な買い物です。車を買うような値段ですから、取り扱いにはとっても気を使います。私もこれまでアルミケースに入れたりして厳重に扱っておりました。でもたまに車の中に入れっぱなしだったこともあります。今回のFLIからはちゃんとよっちゃんさんのようにしっかり管理してあげたいと思います。

 よっちゃんさんの以前のブログ「星の牧場」でも、εの補正レンズは厳重に管理されていたという記事を拝見いたしました。鏡もそうですが、補正レンズもガラスの固まりのようなものですから、熱変化のある環境におきっぱなしにしたりしたら、レンズの膨張や収縮でどこかにひずみがきたりするかもしれませんね。こちらも私は鏡筒につけっぱなしだったりすることがあるので、反省しなければなりません。防湿庫を新しく買っておきたいなと思います。

 補正レンズもレデューサーも、光学系がシャープになればなるほど、そのスケアリングはシビアになってくるのは想像に難くありません。そうした特性をどこまで把握し、管理できるかがこれからの課題かなと思います。

FSQ106EDは光軸調整装置はありますが、これはεなどのように「調整していつもベストな状態を保てるよう、ユーザーが調整していく」というスタンスのものではなさそうです。おそらく興味本位でねじをいじろうものなら、たちまちのうちに星像は悪化してしまうでしょうし、それを私のような技術で再現できるとは思えません。おそらくどつぼにはまり、あえなくメーカー送りになってしまうことでしょう。ですからFSQの場合は「光軸は合っているものと信じる。ほかの要素をまずは疑い、そこから完璧を目指す」ということになるように思います。

 そうなるとやはり調整の対象は、接続部分、カメラ自身のスケアリングになるかと思います。接続部分はダイイチさんのスケアリング調整アダプタで可能な限り追いつめ、カメラはよっちゃんさんのレーザーコリメーター調整法を参考に、特にCFWとCCDの傾き見極め、そして同光軸になるようなシム調整が出てくるのではないかと思っています。コメントにもいただきましたように、目で見て平行だなと思っていても、実際のシビアな測定では数十ミクロンのずれは必ずあるのでしょうから、そこをどこまで許容できる範囲まで追いつめられるか、今から考えているだけで楽しみなようでもあり、大変そうな気持ちになったりしています。

 いずれにしても望遠鏡も補正レンズもカメラも、精密機器であることに変わりはありません。暗闇で落としたり、不注意でぶつけたりしないようにしなければならないなと思います。そうした取り扱いのことなど、よっちゃんさんのブログはいつも参考になることが満載だなと思っています。

 よっちゃんさん、sloさんたちの活動を手本にしながら、いろいろとチャレンジしていきたいと思います。

sloさんこんばんは。コメントいただきどうもありがとうございます。たくさんのアドバイスまでいただきまして、とてもうれしく思います。

確かにデジカメのマウントは信頼性はありません。がたがありますし、どこがどう傾いていてもおかしくありません。今回は手元にまだML16000が届いておらず、しかも納品は4月までかかるのではないかというお話ですから、取り付けようにも取り付けられず。早く手元に届けば、いろいろなことを試せるだろうなと思います。とりあえず手元にあったEOS Kiss X2で星像を確かめてみましたが、ここでいろいろ調整をしたとしても、この後届くであろうFLIがきたならば、別途調整が必要になりますね。

sloさんがおっしゃるとおり、やはり大きなチップサイズのCCDのほうが、かえってスケアリングの狂いがはっきりとわかりますよね。小さなものだと乱れの量も小さいでしょうから、もしかしたら狂いがあるのだけれど目立たないで見逃してしまうことがあるかもしれません。

 今後の接続方法ですが、まず1案としてダイイチさんからいただいた接続方法でいこうかと思っています。これは645RDアダプターの後ろに72mm径のねじ込みがあるアダプターを取り付け、その72mm径にスケアリング調整アダプターを取り付けるというものです。なかなか言葉で表現するのは難しいですが、タカハシ標準の54mm径2種アダプターは使いません。おそらくケラレはないものとご意見をいただいておりました。この辺については後ほどレポさせていただきますね。

G4レンズのゆるみというのはこれまで3回しかレデューサーを取り付け・取り外ししたことなかったのですが、まったく気づくことはありませんでした。でもそのような症状があるのであれば、sloさんのご意見を参考にさせていただかなければなりませんね。おっしゃる通りレデューサーを取り付けた場合は8群8枚の屈折望遠鏡という考え方ですよね。間違いなくメーカーでの調整をお願いすることになるでしょうね。そもそもFSQの光軸調整、個人でチャレンジする人がいるのかなぁ。でもこの広い日本ですから、果敢にチャレンジする人がいるかもしれませんね。

 ここで少し疑問があります。レデューサーを取り付けた状態で光軸調整を依頼するのだろうなと察します。このとき調整されたものは「レデューサーをつけたときにベストな光軸」ということになるのかなと思います。ここでレデューサー個体に何らかのレンズ傾きなどがあったとすれば、これを取り外したとき、ノーマル状態のときにはわずかに光軸がずれていることもあるのかなと思ってしまうのですが、いかがなものでしょうか。もしかしたらそこまで厳密に違いを気にする必要はないのかもしれませんが、ご存知の範囲で教えていただけたらと思います。

こんばんは。

たしかにその辺りは気になるところですよね。
私は645RDを付けて光軸を取って、その後M45を試写しました。
で、その後は外してないので、今のところF5での光軸は試せていません。
仰るように645RDで合わせちゃうと直焦点の場合はどうなるんだ?って考えちゃいますね。
うん、確かにそうだと思いますが、○ー具の筒やRDじゃありませんよ(笑)
職人が作った筒ですからその辺は間違いないでしょう。
と、そう信じたいですね。
かなり神経質に投げかけたのでその辺はタカハシも配慮してると思いますが。

sloさんこんばんは。コメントいただきありがとうございます。

さすがにあれだけがっしりした鏡筒ですから、きっと工作精度は高いのだろうと信じてしまいたくなりますね。おそらくレデューサーを取り付けたり外したりしても、そのことによるスケアリングのずれは僅少なものではないだろうかと思います。そう信じたいですね。間違いのないものであると。

 今はいろいろと情報を集めながら、今後追いつめていくであろうスケアリングのことが頭を離れずにいます。いろいろな方がピント合わせのためにβ-SGRを使われているようですが、これはピント解析などとても精密な測定ができるんだろうなと想像しています。私はピント合わせにK-Astecさんのモーターフォーカサーを使っています。これもまた精密なピント合わせはできますし、トルクも十分にあります。ただしこうした測定機能はありませんから、スケアリングを調整するときにはずいぶんと苦労するかもしれません。地道にジャスピン、前ピン、後ピンをはかっていくことになるのかなと思います。さすがにβ-SGRを入手するにはちょいと経済的にも厳しいものがあります。FLI、645レデューサーでずいぶんと経費がかさみましたから。

 まずは今できること、今勉強できること、今整えられることを一つ一つこなしていきたいなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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