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2013年2月12日 (火)

FSQとFLIを組み合わせたときのスケアリング対策

 FSQ106EDと645レデューサー、さらにFLI ML16000を組み合わせたシステムを構築する場合、そのシャープな星像をコンスタントに維持するために絶対に必要になると予想できるのがスケアリングの調整です。このスケアリングは先日簡易的なデジカメテストで検証しましたが、やはりマウント部の緩みやがたが少しでもあれば、四隅の星像は一気に悪化してしまうことはすでに確かめていました。

 重いFLIカメラをしっかり接続し、しかも確実にスケアリングを調整していくためには、ただの接続では無理でしょう。そのためいろいろなブログを拝見しながら対策を練ってきました。ε180EDですばらしい作品を撮られているよっちゃんさん、FSQ106ED・645レデューサー・ML16000という私と同じ組み合わせで撮影されているsloさんからもたくさん参考になるご意見をいただきまして、ダイイチのスケアリング調整リングを入手することにしています。

Sgr_pro_2011_11_04_0778
 これはまだ入手したわけではなく、提案をいただきましたダイイチさんからサンプルとして送られてきました画像です。前列左から2つめに、2枚のシルバーのリングが写っています。このリング、それぞれ厚さが均等ではなく、わずかに厚みが違います。その2枚を重ね、スライドすることによってスケアリング量を調整できるというものです。重ねる角度によって、3.2mmのフラット状態から、最大0.4mmの傾斜をつけることができます。この0.4mmの範囲で、細かい角度で自在にスケアリングを調整できるすぐれもののようです。

Sgr_pro_2011_11_04_0769
 スケアリング調整をする際は、アルミ箔やスペーサーなどを使ってはさみものをするということもあるようです。でもこのように定量的にスケアリングを調整でき、しかも再現性よく調整できるというのは画期的ですね。システムの特性、条件によって「この撮影スタイルのときはここをこれだけやればいい」というデータを把握できるのではないかと思います。こうした記録をしっかり取るには、庭先などで撮影するスタイルでも十分にできそうです。


Photo
 これから導入するFLI ML16000とCFW1-5を想定し、接続スタイルをどのようにするか、ダイイチさんから図面をいただくことができました。こちらは直焦点、ノーマルF5.0で撮影するときの接続図です。レデューサーに付属する645RDアダプターを使いながら、このように接続するようです。スケアリング調整リングに接続する望遠鏡側は、標準の2種リングでは径が小さいようで、72mm径の大きな接続リングが取り付けられることになりそうです。


645red
 こちらは645レデューサーを装着したとき、F3.6での接続図です。こちらは直焦点時に使った太いリングが一つ外されているのがわかります。これでピントが出ることになるようです。いずれも回転装置は使いませんが、テーパーマウント部で回転はできますし、何より可動部が少なくなることで、スケアリング狂いを生じさせる要素が減ることのほうがメリットが大きいように思います。

 なお、このマウントを使う場合、CFW1-5の接続径を少し広げる加工が必要になるそうです。もともとCFW1-5の径ですとケラレが生じるそうで、入射光が大きく変わるレデューサーを装着した場合を想定し、より径を広げた接続穴にしてもらうことにしています。

 これらの改造もカメラがくるまでは動きがとれません。納品次第、こうした改造を進めていく予定です。

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撮影機材」カテゴリの記事

コメント

いやー、スゴい!
かっこ良すぎです。
これ見て、僕のイプもやりたくなりました。
う〜ん、でも無理だなぁ。
これは高そうです。
けど、あこがれですね。
いいなぁ。
羨ましいです。
貴重な情報ありがとうございます。

よっちゃんさんおはようございます。コメントありがとうございます。

 ダイイチさんからいただいた画像サンプル、図面を見まして「これはなかなか精密なつくりだな」と感じました。製作費用はだいたい12万円くらいと見積もりをいただきましたので、マウントとしてはかなり高価な部類に入るような気がいたします。痛い出費になります。でも後でスケアリング不良を調整できず後悔したりするよりはずっといいなと思い、発注を決めることにしました。

製作にあたりいくつか条件を出させていただきましたが、今回のものはそれに答えていただいたものだと思います。
●FSQ106EDのノーマルF5.0、レデューサーF3.6の両方で使えるもの
●ケラレ、周辺減光で悩まないもの
●固定はがっしりしガタを排除したもの

 あとはこれを使いこなす側の力量と努力が試されるばかりだなと思います。このリングの製作はCFWの接続穴拡張改造も含みますから、FLI納品以降になります。FLI納品が4月になるかもということでしたから、接続環境の構築、調整を含めて考えると、本格的な投入はゴールデンウィークになってしまうかも。それまではこうした抽象的なブログアップにとどまってしまうかもしれません。それでも撮影環境構築を目指して、日々一つ一つ課題をつぶしていけたらと思っています。

うわ!
かっこいいですね!
僕もこんなのしたいな~
でもそんなお金ないなぁ・・・
いらなくなったら引き取りに行きますよ(笑)

ちょっと気になるのですが、開口部を広げ過ぎて、隣のフィルターが見えちゃってますね。
そこからの迷光などが気になりますが、ダイイチさんが実績あるのなら間違いのでしょうか?
FSQ&645RDで試した方がいるのかな?
明るい筒では僅かな事も命とりになるので、慎重行った方がいいですね。
でかくしたものを小さくは出来ないですからね。

それほど厚い天板ではないので、拡大すると強度も心配です。
FWの真ん中に穴があれば、どの方向に重心が掛かっても再現性はあるように感じますが、この場合隅に穴があるので、真ん中方向にカメラの重力が掛かる場合隅の固い部分で支えられますが、隅方向にカメラの重心が掛かると、真ん中は浮こうとする働き力が掛かりますよね。
当然真ん中にもネジはありますが、これをあまりきつく締めるとスプロケが回らなくなります。
低空撮ってる時と、徐々に時間が経過して天頂付近では星像が変わりそうな気がします。

645RD・・・
これF5のぬるい筒では無くなり化け物に変身しますよ。。。
とまぁ心配事ばかり書きましたが、多分大丈夫な気がします(笑)

ちなみに私のシステムでは、Fwの2インチ枠はケラレの原因では無かったです。
Squareタイプじゃないと根本的に解決しないかも?です。
なので、無闇に拡大して強度落とすのもどうかと思った次第です。はい・・

まだ時間はあります。
私が色々実験するので、また報告させて頂きます。
それからでも遅くはないのではないでしょうか。

sloさんこんばんは。FSQとML16000を使いこなされているsloさんからのアドバイス、いつも大変参考になっています。こうして丁寧にご意見をいただきまして、本当にありがとうございます。

 たしかにこうした高価な機材やパーツを導入する前は、とにかく「これで本当に大丈夫なのか」「これで確かな性能を引き出せるものなのか」と不安でもあり、楽しみでもあり、そして悩むものですね。今の自分はまさにこの境地に身を置いている気がします。そうした中、こうしてsloさんから「自分がいろいろ実験して報告する」というご連絡をいただいたことは、大変嬉しく思います。FLIのコードの件などもいろいろ情報を提供いただき、私はシステム納期前にずいぶんと生きた情報をいただいているような気がして幸せに思います。ありがとうございます。

 CFW開口部は直径72mmだそうです。これは何度もダイイチさんと連絡を取り合い、図面を描いていただいている中でご提案いただきました。ただしFSQと645RDでの組み合わせでの取り扱いがあったかどうかは伺ったことがありませんでした。CFW納品までまだまだ十分すぎるほど時間がありますので、これからのやり取りの中で確かめていきたいなと思います。

 ただしダイイチさんからいただいたご意見の中に、根本的な減光ゼロを目指すにはもっと大きなCFWが必要かもというお話がありました。いわゆる50mm角形のフィルターを使ったフィルターボックスですね。これはCCDチップ前に置かれる50mm円と50mm角を比べるとわかるかと思います。ただし50mm円であっても、その減光はそれほど大きく気になるレベルではないだろうということでした。それ以上に角形ですとずいぶんとCFWの価格も跳ね上がりますから、今はこれでまず最善策を施していけたらと思っています。

 sloさんがおっしゃる強度の問題も、もう少し検討をしていってもよいかなと思っています。そうした不安要素を一つ一つつぶしていくのは、こうして機材をそろえる前からでもかなりシミュレーションできると思います。「645RDはF5から化け物に変化する」という経験則に基づいた言葉を、今から大変楽しみに想像しています。こうした化け物の境地を味わうためにも、現段階から確実で信頼性のあるシステム構築を目指していきたいと思います。

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